本日発売のBANZAIマガジン25号を、一足早くご恵贈いただきました。わざわざありがとうございました。付録ゲームは「グデーリアン最後の賭け」、元ゲームは3 Crown Games「Stargard Soltice」です。すでに英語版は発売されていたし、ちょっと気になっていたWWII東部戦線・末期戦ゲームでもあるので、入手できて何よりです。
舞台は、ベルリンの北東、オーデル川東岸。スタルガルト(Stargard)周辺。地図盤のスケールは1ヘクス=3~4km、1ターン=2日で、1945年2月15日~3月6日の戦闘を扱う。中心となるのは、ドイツ軍による反攻ゾンネンヴェルデ(日食、転換点)作戦だが、たった2日で頓挫した作戦なので、より広い範囲をカバーすることでゲームとして成立させたようだ。
しかし手元にある日本語の戦記だと、ゾンネンヴェルデ作戦に関する記述が非常に少なく、せいぜいアントニー・ビーヴァー「ベルリン陥落1945」で1ページ、グデーリアンの自伝「電撃戦」で数行だけ語られている程度。日本語で読める資料は他にあるだろうか、やはり洋書頼みか。
1ユニットは、ドイツ軍が戦車大隊/歩兵連隊、ソ連軍が戦車旅団/歩兵師団というスケール。能力値は、オーソドックスに攻撃力・防御力・移動力という表記。システム的には、チット引きにより司令部を活性化させ、そのフォーメーションから移動・戦闘を行うという仕組み。同じ3 Crown Games「Army Group Narva」=「激闘!ナルヴァ軍集団」(コマンドマガジン112号付録)と同一システムなので、そちらも併せてプレイすると東部戦線・末期戦がたっぷりと味わえそうだ。「ナルヴァ」も未だにプレイしておらず積みゲー状態なので、これを機にプレイしようかと。
で、なぜ今回こちらをご恵贈いただいたかと言うと「このシミュゲがすごい!2025年版」という企画で、昨年発売された「1868 戊辰戦争」の記事を書いたのです。他にもっとテストプレイ段階から参加されている書き手もいるだろうにと思ったのですが、制作陣ではなく、純粋ないちプレイヤーとして書いてほしいということでこちらに白羽の矢が立った次第です。昨年12月22日にアップしたソロプレイBlog記事は、今回の掲載記事用のものです。でも実際「1868 戊辰戦争」は、たしかに2024年を代表する「すごいシミュレーション・ウォーゲーム」だと思いますよ。この記事をキッカケに、本作に触れられる方が増えていただければ幸いです。