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【Next war Series】GMT「Next War : Poland 2nd Edition」

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2017年に発売された、現代仮想戦「Next War:Poland」の第2版が発売されたので、クロノノーツゲームさんから購入。一応、初版も持っていたので、第2版との差分だけをパッケージした「Next War Supplement #3」を買って内容物を入れ替えればそれで良かったのだろうけど、なんとなくまるごと買い換えてしまった。以前購入した初版は、書泉グランデのゲームコーナーで3年ほど売れ残っていたブツで、ボックスも日焼けしていたので……しかしこういう買い方をしているからお金が貯まらないのだ。そして初版を一度もプレイしないまま、第2版を買い直したという意味でも反省……(^_^;)

しかし初版を買った時(2020年11月)の記事を読み返すと『いろいろ政情不安な地域でもあるので「2nd edition」が出る頃には、また別種の危機想定が入っているのかも……』と書いてあるが、まさかその後、あのような形で第2次ウクライナ戦争が勃発し、いまだに戦火が止まず、遠い日本にもその影響(エネルギーや物資不足)が及ぶとは……

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地図盤は、メインマップに加えて、北部のカリーニングラードリトアニアも含む延長マップと、ゴトランド島だけの地図盤も追加されている。

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戦略ディスプレイも健在。

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こちらはロシア軍ユニット。現在も継続中の第2次ウクライナ戦争では、ウクライナ軍に散々叩かれているイメージもあるが、初版から比べて各ユニットの戦力や戦闘効率の評価が下げられている、ということはない。第2次ウクライナ戦争は、より上位の戦略(首都キーウを急襲してゼレンスキー政権を打倒し短期間の軍事作戦で終わらせる)でしくじった部分が大きく、やはり腐ってもロシア軍、個々の戦闘ユニットは手強いぞということか。実際、昨年のドンバス攻勢ではルハンシク州を完全制圧したという戦果も挙げているわけで、戦いやすい地形で、指揮統制を一元化して戦えば、まともに機能する軍隊なのだろう。そしてこういった戦力を想定する場合、見積もりを甘くする(敵を嘗めてかかる)よりも、厳しくした方が緊張感が出るというものだ。

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対するEUNATO軍は一応、このゲームの想定として、侵攻してくるロシア軍に対して協力してその防衛にあたることになっているが、それも現実の第2次ウクライナ戦争を見てしまうと、はて、どこまで戦力を出すのかな?と疑問に思えてしまう。まあ、ウクライナ地域で戦火が止まっている程度なら直接的な支援はせず、ポーランドまで来たなら直接支援をするのかもしれないが……

 

ちなみに先日、米中台湾危機のシミュレーションを行った際、この「Next War」シリーズを用いることも候補に上がったようだが、このシリーズは航空戦、海戦、基地攻撃などについては抽象化されていたため、採用が見送られたと言われている。まあ、このシリーズは基本的に地上戦メインなので、航空優勢などをメインにするならまた別のゲームシステムが必要だろう。と言っても「Red Storm」レベルだと詳細過ぎるのだろうけど。それこそ今現在の、地上部隊ががっぷり組み合った第2次ウクライナ戦争の方が、このゲームシステムで再現するには向いているような気がする。


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