では「春の目覚め」作戦開始。第1(3月6日)ターン。天候は悪天(視界1ヘクス、自動車化ユニットは移動力半減)。両軍ともに航空ポイント無し。
枢軸軍は、第一種活性化6フォーメーションとして、パイパーとハンセン戦闘団(第1SS装甲師団)、第12SS、第1、第3、第23装甲師団を指定。第二種活性化3フォーメーションは、第9SS装甲師団、第44「ドイツ騎士団長(Hoch und Deutschmeister)」擲弾兵師団、第4騎兵旅団とした。
まずバラトン湖東方では、第12SS装甲師団と第1SS装甲師団ハンセン戦闘団が、ソ連第135狙撃兵師団の前線に攻撃開始。ソ連軍歩兵大隊には、対戦車砲旅団の支援もついていたが、ドイツ軍の両フォーメーションもIV号駆逐戦車/70に支援され、ソ連軍は各所で射撃戦(Engargement)に撃ち負け、支援を喪失して後退していった。しかしハンセンとパイパー戦闘団は、主要補給ルートが混線(Crossing)し、部隊も混在(Mixed)していたため、半減活性化1回のみというスロースタート。そのせいもあってか、パイパー戦闘団のIV号戦車大隊は、ソ連軍対戦車砲大隊に撃ち負け、ステップロスして渋滞に陥り、後続の第501SS重戦車大隊(ケーニッヒスティーガー装備)が前に出れないという失態。
一方、ヴァレンツァ湖南方から出撃したドイツ第23装甲師団は、順調に敵前線を突破し、ソ連第30狙撃兵師団司令部も攻撃。見事この司令部を後退させ、師団全体の準備防御状態も引っ剥がし、補給段列も機能不全(Ghost)に陥らせた。さらに北のドイツ第1装甲師団も渡河攻撃に成功。この両装甲師団の間を埋めるように、第44「ドイツ騎士団長」師団も前進しつつある。このターンに攻撃したドイツ軍フォーメーションは、運良くいずれも疲労度チェックに成功したので、継戦能力も落ちること無く次ターンへ。
これに対してソ連軍は、前線のフォーメーションを再び準備防御で固めながら、接敵しているドイツ軍ユニットに対して砲撃を浴びせ、ちくちくとステップを削っていく。また後方の第18戦車軍団、第1親衛機械化軍団、第5親衛騎兵軍団を、ドイツ軍の進路に接近させた。
第2(3月7日)ターンも、天候は悪天。両軍は、増援と補充を受け取り、再びフォーメーションを第一種/第二種に指定し直した。
ドイツ第12SS装甲師団は、ソ連第135狙撃兵師団に頑強に抵抗され、司令部まであと一歩迫れず。第1SS装甲師団のハンセン戦闘団も、混線と混在に悩まされつつも前進。パイパー戦闘団は、前ターンで手こずった対戦車砲旅団に2個戦車大隊を注ぎ込み、IV号戦車とV号パンター戦車それぞれ1ステップを失いながらも、なんとかこれを除去。血みどろの消耗戦である。
ドイツ第23装甲師団も、対戦車砲との戦闘でIV号戦車大隊が相討ちに。しかも2級道路の渡河点を守るソ連軍歩兵がしぶとく、勝利点ヘクスであるSarkereszturまであと一歩のところでストップ。一方、ドイツ第1装甲師団も、増援に来た第351火炎放射戦車大隊まで注ぎ込んでソ連機関銃大隊の陣地を突破せんとしたが、こちらも頑強に粘られ、同じく勝利点ヘクスのZichyujfaluまで達していない。そしてソ連軍は、その戦線の背後に第18戦車軍団の精鋭旅団(T34/85戦車装備)を配置に就かせている。
第3(3月8日)ターンも、天候は悪天。ドイツ第12SS装甲師団は、ソ連第135狙撃兵師団の司令部を真っ先に撃退し、師団全体の準備防御態勢を失わせた。しかしこちらにも、ソ連第5親衛騎兵軍団のT34/85戦車連隊が迫っている。
北部では、遂にソ連第18戦車軍団が、今回初の反撃を開始。ドイツ第1装甲師団の先鋒戦車スタックめがけてT34/85旅団2個を投入し、相討ちでステップを削り合う形で、IV号戦車大隊と火炎放射戦車大隊を除去した。また第1装甲師団は、この時点でまだ活性化されていなかったため、これが誘発攻撃(Spoiling Attack)を受けたと見なされ、このターンに活性化には不利なダイス修正を被ることになった。
しかしドイツ第1装甲師団は、返す刀で、配属されていた第509重戦車大隊を投入。これがT34/85旅団2個を除去したものの、活性化も半減(Partial)だったため、前進はできず。
一方、第1SS装甲師団パイパー戦闘団も、いよいよ第501SS重戦車大隊(ただし1ステップしかない)を投入し、ソ連軍歩兵陣地を急襲攻撃(Shock Attack)で突破せんとしたが、ダイス目が最悪でステップロスしてしまい、一発退場と相成った。またパイパー戦闘団はこの後、ソ連軍の砲撃によって、同じく残り1ステップのみだったIV号戦車大隊も除去される羽目になる……
ドイツ軍は、消耗したパイパー戦闘団をいったん諦め、後方に待機していた第3装甲師団を前に出し、この歩兵陣地を撃砕した。
ドイツ軍は他にも、戦車戦力を失った第1装甲師団に代わって、後方に第2SS装甲師団を送っている。作戦開始から3日経ち、枢軸軍の疲労度はさほど上がっていないものの、戦車戦力の消耗が著しく、やはりこのあたりでいったん第二梯団と入れ替える形か。
ソ連軍としてはここからが本格的な反撃だし、対戦車砲はルール上、自動的に復活するので、なんとかドイツ軍を消耗させたいところ……というあたりで、本日のソロプレイはここまで。明日も、もう1~2ターン進めてみたい(全9ターンシナリオ)。