Quantcast
Channel: Wargaming Esoterica
Viewing all articles
Browse latest Browse all 806

【Campaign in Europe】「Drive on Leningrad」Solo-Play AAR Part.2

$
0
0

第6(1941年8月第1週)ターン。先手・枢軸軍は「移動⇨戦闘」フェイズを宣言。南部にはドイツ軍増援としてシュミット大将率いる第39装甲軍団ユニット(GP Sch)が到着し、第16軍と共にVelikye Lukiから東へ向かい、湿地帯を迂回してValdai高地から北上、レニングラードの裏手へ回る作戦。第4装甲軍集団の装甲師団スタックは、北から取って返してPskovからスターリン・ラインを突破。フィンランド軍も、ひたひたとカレリア地峡を前進し、レニングラードに向かっている。

ソ連軍はもうレニングラード全周包囲を覚悟して要塞都市固めに。とにかく除去された歩兵師団を再建してはつぎ込み、再建してはつぎ込み、しかない。

第7(8月第2週)ターン。ドイツ軍は南部でValdai高地の南まで進出。正面では装甲・自動車化師団スタックがソ連軍戦線を切り裂いているが、ソ連軍歩兵は後から後からゾンビ的に再建されて湧いてくる。フィンランド軍も3スタックがかりでレニングラードの外郭陣地を強襲したが、ソ連軍はNKVD師団を犠牲にして何とか踏みとどまった。

対するソ連軍はこのターン、増援ユニットが無く、やはりゾンビ歩兵を再建するしか。

第8(8月第3週)ターン終了時。ドイツ軍も前進しつつあるが、守るソ連軍もスタック戦力的に厚みを増し、正面では初めて「EX(相互損害)」が出てドイツ歩兵軍団もステップロス。フィンランド軍の3スタック攻撃も陣地効果に打ち消された。

f:id:crystal0207:20240902220117j:image

第9(8月第4週)ターン終了時。だんだんピンセットが必要になってきた……Valdai高地側から攻め上ってきたシュミット装甲集団も攻撃を開始。第4装甲軍集団の装甲師団スタックもレニングラード市街まであと2ヘクスにまで斬り込んではいるが第8装甲師団がステップロス。機械化フェイズでもう一回攻撃できるが止めておいた。Narvaから攻めている第18軍もソ連第5空挺師団の頑強な抵抗に遭っている(よろしい、親衛空挺師団に昇格だ)。フィンランド軍3個スタックは、「AR(攻撃側後退)」でいったん後退。

f:id:crystal0207:20240903084724j:image

第10(9月第1週)ターン。9月は枢軸軍側に増援がまったく無く、さらに第1週ターンに5-8装甲師団2個が別戦線に抽出され、第4週ターンには航空支援もごっそり転出し、10月には天候も泥濘(鉄道を道路として使えない)となり、各ターンに受け取る再編点も半減するため、9月中にどうにかしなければ。

しかし枢軸軍の焦燥がアダとなったのか、各地で「EX」が頻発し、レニングラード外郭陣地を攻めた3個装甲師団がステップロスする羽目に。フィンランド軍に至っては、3個スタックがかりの攻撃が最悪の「AD(攻撃側敗退)」となり、3個旅団を喪失し、6個師団がステップロスという災厄。その他、歩兵師団による強襲も、ソ連軍のステップこそ削ったものの、ヘクスは奪えていない。装甲師団スタックが半壊したので、機械化フェイズでの追加攻撃も無し。

これに対してソ連軍は、9月中に8個歩兵軍団ユニット(4-5親衛歩兵含む)が増援として来る予定で、これを盤端の補給源ヘクスから鉄道移動でレニングラード南東へ送り込み、ドイツ軍の鉄道補給線を脅かす構え。なにしろ、すでにレニングラード周辺はスタック制限いっぱいのヘクスが多くて後退の余地も少なく、市の外部に増援や再建ユニットを湧かせた方がいいなと。一応ドイツ軍も、すでにデポを大きく後退させ、こちらも鉄道移動で歩兵軍団をバルト海方面からスイングさせて防備に当たらせている。

f:id:crystal0207:20240903093732j:image

第11(9月第2週)ターン。ドイツ軍もフィンランド軍も、手持ちの再編点をほぼ使い切る形で前ターンのステップロスを回復させ、再度攻撃。しかし装甲師団スタックはレニングラード外郭陣地を崩せず、フィンランド軍はまたも撃退された。唯一、自動車化歩兵師団スタックが前進したが、機械化フェイズでの追加攻撃は外郭陣地に阻まれ効果無し。そしてステップ回復に再編点を使いまくったせいで、戦闘に司令部支援を与える余裕が無くなり、Narvaの南では5個歩兵軍団がステップロスして後退という惨事に。さらに鉄道線を脅かすソ連軍歩兵を第12装甲師団スタックが追い散らしているが、こんなパルチザンじゃないけどパルチザンのような動きに装甲師団を充てている場合じゃない気が。

第12(9月第3週)ターン。もはやドイツ軍に損失ステップを全回復させる余裕は無く、そんな再編点があるなら司令部支援に突っ込ませて攻めろという話に。レニングラード外郭陣地に取り付いた装甲師団スタックは、4-5歩兵師団スタックと共にこれを攻撃したものの、ソ連軍も再びNKVD師団を犠牲にしてこれを死守。さらに機械化フェイズで装甲師団スタックだけで再度攻撃したが、もはや再編点が残っておらず司令部支援ができず効果無し。

その東から攻めた自動車化歩兵師団スタックは、AP(攻撃側パニック、2ヘクス後退)を被ってレニングラード包囲網にぽっかり穴が。フィンランド軍は、またも3スタックがかりの攻撃が最悪の「AD」で、1個旅団を喪失、8個師団がステップロスという大災厄。そしてフィンランド軍にはもう手持ちの再編点が無く、この8個師団の損失を全回復させるには少なくとも4ターンかかることに。

このターン、ソ連軍は司令部×2、歩兵軍団×5が増援として登場。司令部のひとつは、ちょうどドイツ軍が後退したレニングラード南東部に鉄道移動で送り込み、その空いた隙間にNKVD師団率いる歩兵スタックを前進させ、ドイツ第16軍司令部を襲わせるという、今回のソロプレイ初のソ連軍の攻撃。これによって第16軍司令部は後退した。もうひとつの司令部は、Vishy Volochekの鉄道交差点を狙う位置に。

第13(9月第4週)ターン。ドイツ軍は、突出してきたNKVDスタックを包囲して除去。さらに装甲師団スタックが、遂に外郭陣地を占領し、レニングラード市の隣接ヘクスにまで到達した。続く機械化フェイズで、装甲師団スタックのみでレニングラードを攻撃する選択肢もあったがそれはせず。一応、司令部支援と航空支援を入れれば、戦力比的には2:1強襲まで持って行けたが、良くて防御側全1ステップロスまでで、レニングラード市ヘクスまでは奪えない。悪くすると装甲師団側が全ステップロス、あるいは後退させられても敵ZOCによって全ステップロスという、殺るか殺られるかみたいな戦闘。やっても良かった気もするが、1ステップの価値が違うのよ、ドイツ軍とソ連軍では。また、Narvaでは歩兵軍団3個スタックが押し返され、フィンランド軍は回復中でしばらく当てにならない。

f:id:crystal0207:20240903104831j:image

代わってソ連軍ターン。その攻め込まれなかったレニングラードには、増援の第1親衛歩兵軍団(4-5)が湧いて出た。またNarvaでの後退を見て、装甲師団スタックの後方を塞ぐようにソ連軍歩兵が前進。レニングラードに迫ったドイツ軍を逆包囲する構えで、これじゃあスターリングラードじゃないかと。もうちょっと丁寧に、周辺を掃討してから中心部に斬り込むべきだったかなあ。でも、のんびりしてると泥濘と雪が来ちゃうし、補給も先細りになるしなあ。

f:id:crystal0207:20240903104834j:image

全体的に見ると、レニングラードの東から南東にかけて、徐々に戦線のようなものも出来つつあり、当然こちらの維持にも戦力が割かれるわけで、さてここから両軍どうするか……というあたりで今回のソロプレイはおしまい。とりあえず13ターン進めたわけだから、枢軸軍の攻勢期間はやりきったかなと。

総じて、シンプルで遊びやすいシステムだったので、さくさくと進められた。盤上では部隊ユニットと司令部、補給範囲のやりくりに専念できたし、戦闘支援と補充・再建が再編点に一元化されているのもわかりやすい。今回は初見だったので、慣れたらもう少し上手く回せるかな。このシステムで今後、青作戦、イタリア戦線、西部戦線も出るならたしかに欲しい。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 806

Trending Articles