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【Campaign in Europe】「Case Blue」Solo-Play AAR

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バラ売り「第二次欧州大戦 War in Europe」こと、「Campaign in Europe」シリーズ第2弾「Case Blue」をソロプレイしてみた。シナリオ期間としては1942年7月~11月まで、史実で言うところの青作戦開始時からスターリングラード到達までを扱う。

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こちらが主戦線。遠くに霞んでいるのがスターリングラード……とは言え、1ヘクス=32.5kmなので、さほど遠くには見えない。そして他の青作戦ゲームでよく見られるヒトラーの介入ルール……つまり『緒戦でソ連軍は撃破できたから、コーカサス地方の油田も取りに行けや』的に枢軸軍戦力を分割させるような陰謀ルールは無いが、一応、そちらの諸都市にも勝利ポイントは割り振られている。今回はとりあえず、枢軸軍の全戦力をスターリングラード(最も勝利ポイントが高い)攻略に振り向けようかなと。

ということでソロプレイ開始。第1(1942年7月第1週)ターン。先手・枢軸軍は「戦闘⇨移動」を選択し、最初の一撃でソ連軍前線の中央部を破砕。枢軸軍・南部A軍集団装甲師団スタックは、戦線を突破後、南北に分かれて突破口を拡大し、後方に控えていた予備のSS、猟兵師団などが東進を開始した。

対するソ連軍は、例の如く増援と補充ユニットをゾンビのようにスターリングラードに湧かせ、突破口を埋めるように前線へ送り出していく。

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第3(7月第3週)ターン終了時。ここまで3ターンの統合航空戦によって、ソ連軍の航空ユニットは全滅。しかし北部B軍集団はドン河、Voronezhに迫っているものの、期待した装甲師団スタックによる突破攻撃が成功せず、遅々とした前進に。ソ連軍も司令部がスタコラサッサと後退したので、前線部隊は補給切れになっている。

Rostovを占領した南部A軍集団・ドイツ第17軍は、コーカサスまでは狙わないものの、スターリングラード南西部へ向かうルートを攻めようかと。もちろんこれ、枢軸軍側の戦力分散にもなるし、戦線を広げるリスクも……

第4(7月第4週)ターン終了時。ドイツ第1装甲軍のスタックは、精強なソ連9-6戦車軍を蹴散らしてスターリングラードまであと5ヘクスに迫った。このターンは、北部での戦闘も順調で、ソ連軍の戦線は再びスカスカになっている。枢軸軍も、ぽつんと1戦力のクロアチア連隊が突っ立っていたりするが、ソ連軍にそこを衝く余裕が無い。

第6(8月第2週)ターン終了時。ドイツ第1装甲軍は、スターリングラードまであと2ヘクス、ドン河畔まで迫っている。幸い、枢軸軍はあまり損耗していないので、戦力を回復させるために支援点を使う必要はなかったが、先鋒部隊はすでに司令部の支援範囲から外れているし、機動補給ユニットの助けが必要になってきたり、デポを新たに配置したりと、補給面でコストがかかっている。

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第8(8月第4週)ターン終了時。枢軸軍は、ほぼ史実通りのスケジュールで、スターリングラード攻略態勢に就いた。次の9月は4ターン構成だが、さらに次の10月は泥濘のため2ターンで終わるので、さっさと9月中にスターリングラードを落としてしまいたいが、いや、あと4ターンで落ちるかコレ?

そして枢軸軍は史実と異なり、コーカサス地方へ南下しなかった分、北部で戦力がダブついている感もある。だいぶ南部へと戦力をスイングさせたが、こんなに余裕があるなら、やっぱりコーカサスの都市を取りに行っても良かったのでは?という夢想が広がる。

なにしろ、実はRostov以南はご覧の通りスッカスカ。もしこの戦況図をジューコフが見たら、反撃の天王星作戦を発動するのはここだろう。これはやっぱり枢軸軍の戦力配分に問題があったなあ、ということで初の練習ソロプレイはここまでとした。

シリーズ第1弾の「Drive on Leningrad」は、レニングラードという最終目標に部隊が集束していく戦役だったし、鉄道線もその最終目標に向かっていたため、作戦としてはそんなに難しくなかった。しかし、こちらは逆に、無数の目標が散らばり、戦線が拡大し、鉄道線も枢軸軍の期待に沿わない方向に伸びているということで、なかなか考えさせられた。まあ、作戦規模、参加兵力的にもこちらの方が大規模だし、「作戦を考えさせられる作戦級ゲーム」として面白いと思う(作戦をやらされるだけの作戦級ゲームもあるからね)。まず簡単な「Drive on Leningrad」でシステムを覚えてから「Case Blue」に進んだのも正解だった気がする。また挑戦しようと思うが、なにしろ隔月刊なので、次のシリーズ第3弾「Italian Campaign」がすぐ来てしまうかな(^_^;)

 


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