年内の仕事も終わったので、ようやく年末年始のゲームタイムへ。まずは練習シナリオ止まりになっていた「Red Strike」を再稼働。今回は「フルダ峡谷」シナリオに挑戦してみた。1989年の東西ドイツ国境の中央部分だけを切り取り、ワルシャワ条約軍による最初の攻撃3日間(3ターン)だけをプレイする。勝利条件としては、ワルシャワ条約軍が、その3日間のうちに、ライン河西岸に橋頭堡を築く(補給下の1ユニットを送り込む)こと。
まずは第1ターン前に、両軍とも移動力半分で開戦前の移動を行う。先手NATO軍部隊は前線に部隊を送り込み、後手ワルシャワ条約軍は北から第3軍(3A)、第8親衛軍(8GA)、第1親衛戦車軍(1GTA)とスクラムを組み、東西ドイツ国境を越える予定。ダイス判定によってワルシャワ条約軍に核兵器の使用は許可されなかった(10面体ダイスを2個振って1のゾロ目が出た時のみ許可される)。
第1ターンのユニット配備フェイズでは、両軍ともに地上ユニットの予備を指定し、航空ユニットの迎撃/攻撃モードを決定。早期警戒機とCAP(戦闘空中哨戒)を配置した。
さて第1ターン、第1イニシアチブ・セグメント、第1移動フェイズ、先手ワルシャワ条約軍から。まずは長距離ミサイルユニットによって、Laudaに位置する防空ネットワーク施設(CRC:位置通報点)を攻撃。5ユニットによる攻撃により4ヒットを与え、この施設を撃破した。盤上にはもうひとつ、Borfinkに防空ネットワーク施設(SOC:セクター作戦センター)があるが、これは国境線から奥まった位置にあるため、射程33ヘクスのSS-22Bでなければ届かず1ヒットに留まった。
ワルシャワ条約軍は、さらに特殊部隊ポイントを4ポイント投じてこのBorfinkの作戦センターを狙ったが、2ヒットに留まり、施設の除去までは至らなかった。とは言え合計7ヒットを被ったNATO軍の防空ネットワークは使用不能となり、自動探知不可、地対空戦闘も不可に陥った。
ワルシャワ条約軍は、さらにNATO軍後方の空軍基地を狙って、Su-24フェンサー戦闘爆撃機×2ユニットによる航空打撃戦を挑んだ。しかし迎撃に上がってきたアメリカ軍のF-15C戦闘機に、護衛のMig-29戦闘機が敗退し、さらにCAP中のF-16C戦闘機にもSu-24が食われ、それぞれ2ヒットを被って帰投した。ワルシャワ条約軍はさらにSu-25フロッグフット対地攻撃機×4、Mig-23BN戦闘爆撃機×2、Mi-24ハインド攻撃ヘリコプター×10ユニットによってNATO軍前線に対地攻撃を行ったが、ダイス目が悪く、わずか4ヒットを与えるに留まった。地上部隊も前進を開始し、南部の第1親衛戦車軍は、早くも東西ドイツ国境を越えた。
代わって後手NATO軍のリアクション。予備モードの地上部隊を前線に移送し、国境線を越えたソ連第1親衛戦車軍に対してAH-64アパッチ攻撃ヘリコプター×7で攻撃し、こちらはダイス目も良く、5ヒットを与えている。
そして第1戦闘フェイズ。ワルシャワ条約軍は、5スタックで攻撃を宣言。いずれも計画攻撃(戦闘力3倍)とした。対するNATO軍も、いずれも計画防御(戦力比2シフト)を宣言し、両軍とも近接航空支援も呼び寄せた。結果、南部と正面でアメリカ軍旅団を攻撃した3スタックは痛み分けで、双方ユニットが裏面になったが前進はできず。やはり精強なアメリカ軍旅団相手だと、いくら戦闘力3倍とは言え、1スタック同士の戦闘では勝ちきれなかった。かろうじて北部の2スタックが、西ドイツ軍部隊を後退させて、西ドイツ領内になだれ込んだ。しかしワルシャワ条約軍の第一梯団は、初手の攻撃でほぼ消耗している。
続く第2アクションステージ、第2移動フェイズ。先手ワルシャワ条約軍は、先の戦闘で後退した西ドイツ第5装甲擲弾兵旅団をMi-24ハインド攻撃ヘリで襲い、これを除去。そこで生じた間隙に、予備モードで取っておいた第二梯団の2個戦車師団をねじ込み、突破口から前進させた。これに続く第2戦闘フェイズでワルシャワ条約軍は、2スタックずつ攻撃を仕掛け、西ドイツ第6装甲旅団、アメリカ第11機甲騎兵連隊を残り1戦力まで削る猛攻を見せた。もちろん今回も両軍ともに、計画突撃、計画防御という最良の隊形で戦ったが、やはりユニットをかなり集めないと突破は難しいようだ。
第1ターンは、この先まだ第3アクションステージがあり、NATOとワルシャワ側が入れ替わってさらに移動、戦闘などを行うが、今回はここまで。ルールを思い出しながらだったので、なかなか進まなかったし、地上戦、航空戦、特殊部隊にミサイル戦闘と、やることがてんこ盛りなので、1ターンが濃密過ぎて今日はもうギブアップ。ただ、なんとなく感触は掴めてきたし、好みのゲームではあるので、引き続きこの「フルダ峡谷」シナリオで練習してみたい。まあ、これだけやることが沢山あると、両軍とも、陸戦プレイヤー、空戦プレイヤーで分担した方が良いかもしれないが、統合作戦系ゲームってそういうものだよなと(TSWW然り、全域戦場然り)