仕事の待ち時間に、何か軽く読める本はないかなと探して「2030年の戦争」を購入。近年話題になる台湾有事、朝鮮半島有事について、その軍事想定シナリオを探る対談。
先日購入した「全域戦場」シリーズも、台湾編、朝鮮半島編を連結できるが、本書でも「台湾と朝鮮半島のダブル有事」が想定されていて、単純にどちらかだけでは済まない事態について語られている。
ちなみに「全域戦場02 朝鮮半島編」には、今までよく見られた北朝鮮軍が南侵してくるシナリオは少ない。むしろ北朝鮮は、国境(DMZ)を固く閉ざしたまま弾道ミサイルで攻撃してくるため、米韓軍が北進したり、北朝鮮領内のミサイル基地を攻撃するシナリオが多くなっている。一部には、韓国軍に深刻な欠員が生じて兵力不足となった場合に北朝鮮軍が南侵してくるシナリオもある。
しかしまあ、こういった想定も、1980年代の東西冷戦のように、数十年経った後に『結局、何も起こらなくて良かったね』『取り越し苦労だったね』と笑い飛ばせるようだと良いのだけれど……