OSG社にプレオーダーしていたTLNB(The Library of Napoleonic Battles)シリーズの最新作にして第16弾「Napoleon's Counterstrike」が到着した。本作は、1813年5月の解放戦争、リュッツェン、バウツェン会戦(Napoleon's Resurgence)の後、いったん休戦期間に入ったものの、8月にオーストリアも対仏同盟に加わって再開され、ドレスデン周辺で展開された会戦を収録している。
まずフルマップ3枚をつなげて、ドレスデンより東方で発生したローウェンベルグ(1813年8月21日)、ゴールドベルグ(8月23日)、カッツバッハ川(8月26日)の戦いを含む一帯をカバーしている。この時期の、ドレスデン会戦の前哨戦については、昨年再刊されたチャンドラーの「ナポレオン戦争(下)」でもあまり言及が無いので、これからゲーム添付の、Zucker御大のヒストリカルノートを読まないと。ゲーム的には、各会戦シナリオと、それを連結するキャンペーンシナリオもあり。
そして本作のメインディッシュ、ドレスデン会戦(1813年8月26~27日)は1マップに収まっている。
さらに飛んで、10月3日のワルテンブルグ会戦はハーフマップで。
カウンターシートは2枚。こちらはフランス軍。指揮官的には、ナポレオンの他にも、ネイ、ミュラ、マクドナルド、マルモン、ヴァンダンムが自活できる司令官能力を有しているので、まだこの時期は頼もしいかなと。兵力的には結構あるように見えるが、イニシアチブ値(士気・練度)1という最低なユニットもちらほら見受けられる。その一方、赤いポーランド兵ユニットは、全ユニットがイニシアチブ値4(最良)のうえ、クラシンスキーの親衛騎兵旅団に至ってはイニシアチブ値5という、見たことも無い高い戦意を誇っている。今までTLNBでイニシアチブ値5のユニットなんてあったっけ? お前は「戦国群雄伝」の真田昌幸(野戦修整値、掟破りの5)か?
こちらは、ロシア、プロイセン、オーストリアの対仏同盟軍。ロシア軍には複数の司令官能力キャラが存在するが、プロイセン軍にはブリュッヒャーのみ、オーストリア軍にはシュヴァルツェンベルグのみ。こちらも兵力は多いが、質はやはり微妙。
というわけで、TLNBシリーズも16作が手元に揃ったが、まだまったくプレイしていないのが「Napoleon's Retreats」「Bonaparte in the Quadrilateral」「Four Lost Battles II」「Bonaparte Overruns Piedmont」「Napoleon'End」と本作の計6作。特に近年の作品は放置状態だが、システム的には簡単なので、やろうと思えばいつでも出来るからいいや……と思っているうちに積みゲー化している。本作については、とりあえずドレスデン会戦だけはやっておきたいところ。