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【Advanced Squad Leader】HC3「Samurai Sanset」Solo-Play AAR

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3月はASL(Advanced Squad Leader)月間ということで、最終日にもう1シナリオ。今回は1942年ガダルカナル戦のヒストリカル・モジュール「Hell's Corner」から「Samurai Sanset」を選択。1942年10月8日夜半、マタニカウ川(イル川)の河口付近に陣取ったアメリ海兵隊第1襲撃(Raider)大隊に対し、日本軍第二師団歩兵第四連隊が攻撃を仕掛けるもの。この場所は、8月に一木支隊が壊滅した、通称アリゲーター・クリークと呼ばれる場所で、日本軍川口支隊として再びこの地を攻めることになったと。

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アメリ海兵隊は、マタニカウ川東岸に前哨部隊として1スタック(5-5-6分隊+MMG+8-0指揮官)が配置され、主力(5-5-6分隊×7個)は西岸に展開。うち2スタックは、鉄条網マーカーの下に隠れている。対する歩兵第四連隊(4-4-7分隊×13個)は、ジャングル内の小峡谷でクレスト状態(ルールB20.9)で配置。面倒だし、すぐにクレストから脱するはずなのでマーカーは置いていない。夜間のため、可視距離は3ヘクス。全6.5ターン。両軍ともお互いのユニットを除去すれば勝利得点が得られ、日本軍だけは西方へ盤外突破すれば追加の得点が得られると。

第1ターン。先手日本軍は、小峡谷から脱けだしてジャングルを西進。アメリ海兵隊の前哨スタックにぶつかった。海兵隊のMMGスタックは、防御射撃などで日本軍3個分隊をステップロスさせたものの、返す刀で撃ち返され、こちらも混乱。アリゲーター・クリーク(流水のある砂地ヘクス、ルールG13.14、13.3)を渡って西岸に潰走した。

第2ターン。日本軍は砂州を渡り始め、またも防御射撃で3個分隊がステップロスさせられたが、そのまま前進。他国の軍隊なら混乱⇨潰走して回復なのだが、日本軍分隊に混乱面は無く(半個分隊には混乱面がある)、撃たれても撃たれても前進してくるのが恐ろしい。後手・海兵隊も、日本軍の先鋒スタックに猛射を浴びせ、9-1指揮官と1.5個分隊を除去した。

第3ターン。先手・日本軍は、分解状態だった50mm擲弾筒×2を組み立て、鉄条網の向こうにいる海兵隊スタックを砲撃。これがRR18ヘクスに上手いこと当たり、1個分隊を除去し、スタックをまるごと後退させた。日本軍は海岸方面から突破を図りつつあるものの、さすがに海兵隊からの射撃で兵力も削られ、遂に半個分隊からの潰走という事態にも陥った。SS18の鉄条網ヘクスに取り付いてもいるが、そこからバンザイ突撃というのも自滅的過ぎるし、とりあえずは通常通りの射撃戦。対するアメリ海兵隊には、増援のHMG(分解状態)スタックが登場し、日本軍の突破を防ぐ構え。

第4ターン。日本軍は、9-1指揮官に続き8-0指揮官も失い、残った最悪の8+1指揮官の下に続々と混乱した半個分隊が潰走していったが、そこで回復DR12を出してそのまま除去されるという地獄。日本軍モノの映画やドラマでよく見る、劣悪な指揮官がパワハラ的に前線に戻るよう叫び、傷ついた兵士たちが絶望して死んでいくという構図に見える。対するアメリ海兵隊は、順調に回復し、いったん退いたRR18鉄条網ヘクスへ再び入り、対岸の擲弾筒ヘクスを射撃している。増援のHMGスタックも到着と。

第5ターン。日本軍は、最後に残った3-4-7(ステップロス状態)3個分隊で隣接する鉄条網ヘクスへ射撃したものの、これが最悪のDR12。返す刀で2.5個分隊が除去され、8+1指揮官の下にいる混乱した半個分隊はひとつも回復しなかったため万事休す。今回はここまででソロプレイを終えた。

まあ、日本軍としては、2ヘクスしかない渡河点と鉄条網が面倒くさかったが、史実に名高いアリゲーター・クリークをASLで体験するとこうなるのか、という意味では興味深いシナリオだった。もう少し時間があれば、ムカデ高地のシナリオ(ヒストリカル・モジュール「Operation Watchtower」)もプレイしたかったが、それはまたいずれ……


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