プレオーダーしていたASL(Advanced Squad Leader)のヒストリカル・モジュール第13弾「Slaughter at Ponyri」が到着。2016年発売の「ASL Journal #11」で地図盤も公開されていたので、いつ出るんだろう?と思っていたが、9年後に発売されるとはね。
お題は、1943年7月7日から9日のクルスク戦北部戦区、要塞化されたポヌィリ(Ponyri)駅を巡って独ソ両軍が死闘を展開し、別名「クルスクのスターリングラード」という、ややこしい言い方で呼ばれる戦い。この戦いには、ドイツ軍のフェルディナント駆逐戦車が初めて実戦投入され、昔から「機関銃を装備していなかったためソ連軍歩兵に火炎瓶で撃破された」と伝えられているが、実際には、地雷や砲撃で擱座した車輌を破棄する際に乗員が火を点けた……というのが真相らしい。そのあたりについてはローマン・テッペルの「クルスクの戦い1943」が詳しい。
地図盤は4枚。4枚繋げると、我が家の150cmちゃぶ台には乗りきらない長さ。ただ、重なる部分も結構多いし、ほとんどのシナリオは地図盤1枚で収まるので、キャンペーンゲームでもやらない限り、場所に関してはあまり問題無いかなと。ヘクス径は、通常のASL地図盤よりやや大きく、戦車がわらわら出てきても大丈夫そうだ。
こちらが戦闘の焦点、ポヌィリ駅周辺。デニス・ショウォルターの「クルスクの戦い1943」によると、近くの集団農場(コルホーズ)の集荷・発送センターとのこと。そして対戦車地雷だけでなく、大口径榴弾や航空爆弾まで地雷化されていたと。
カウンターシートは8枚とてんこ盛り。
目立つのは、やはりフェルディナント駆逐戦車から、ソ連軍の4-5-8エリート空挺歩兵、ドイツ軍の4-4-7地雷処理兵(EngineerではなくSapper)、また車種別に指定された捕捉マーカーも大量に。
シナリオは12本。うち11本が地図盤1枚で済むし、純粋な歩兵戦シナリオもあるので、一応はプレイできるかなと。もちろんキャンペーンゲームもあるけれど、まずは遊びやすいところから触れてみたい。