クロノノーツゲームさんからMMP社のウォーゲーム誌「Special Ops Issue #12」を購入。メイン付録は、日本のゲームジャーナル誌65号付録「薔薇戦争」のライセンス版……なのだが、それが欲しくて買ったわけではない。なのでそちらについては省略。
欲しかったのは、サブ付録のASL(Advanced Squad Leader)のミニ・ヒストリカル・モジュール。タイトルすら付いていないが、1944年2月、ウクライナのリュシャンカ(Lysyanka)村の地図盤と、それを巡るシナリオ3本(うちキャンペーンゲーム1本)が収録されている。シナリオタイトルにも「Frank's Tank」とあるが、ドイツ第1装甲師団のフランク中佐率いる戦闘団(カンプフグルッペ)が、ソ連軍戦車部隊を奇襲して撃破……という展開だったらしい。この戦闘は、ダグラス・E・ナッシュの「チェルカッシィ包囲突破戦」の下巻28~34ページにも載っているのでご参考にどうぞ。
ちなみにWikipediaの「IS-1戦車」のページには、この村でIS-1戦車17両が、ドイツ軍戦車と突撃砲3両の待ち伏せを受けて全滅……と記載されているが、今回のASLシナリオにはIS-1は登場しないし、ナッシュの本にもIS-1の記述は無い。Wikiにも出典が書かれていないけれど、どっから出た話?
リュシャンカのシナリオ3本以外にも、1944年3月のユーゴスラビアにおけるソ連=ブルガリア軍とドイツ軍との戦闘シナリオ1本と、スターターキット用のシナリオ2本が収録されている。本誌にもASLの記事があり、以前から噂されているヒストリカル・モジュール「Slaughter at Ponyri」(1943年クルスク戦ポヌィリ村の戦闘)について「Coming Soon……」と書かれている。まあ、2016年ぐらいから情報は出ていたので、そろそろ出してほしいところ。
他にも、Dean Essig追悼や、「GTS Race for Bastogne」の記事などもあるが、とりあえず今回はASLミニ・モジュールの話だけ。こういう小品も、一応確保しておかないと、後で入手できなくなった時に困るので……