第3(1944年4月1日)ターン。ようやく地表状態が泥濘を脱して乾燥に。天候も制限無し。ここでソ連軍は、ドイツ軍に譲る形で後手を選択。好天を活かして次ターンまたぎでダブルムーヴをキメようとの目算。仕方なくドイツ軍は、戦線を縮小・整理するしかない。
そして後手ソ連第2ウクライナ正面軍は、後退するドイツ軍を追って戦線を押し上げたものの、SP(補給ポイント)がやや枯渇気味なので、攻勢は次ターンまで待つことに。基本的に各ターンの増援SPは、第2ウクライナ正面軍の方に多く割り振っている。
その第2ウクライナ正面軍は、3カ所で攻撃をかけ、ドイツ軍戦線を分断する構え。特に第7親衛戦車軍団は奇襲にも成功し、突破・前進して第1SS装甲師団のティーガー中隊含む2スタックを包囲する位置に就いた。まあ、1ユニットのみの薄い包囲網ではあるので結局は破られそうだが一応、包囲する形は作っておこうと。
第4(4月5日)ターン。地表状態は再び泥濘。天候は制限あり。ソ連軍はイニシアチブ判定で競り勝ち、先攻を取って目論み通りダブルムーヴ。とは言え泥濘なのであまり動けない。第2ウクライナ正面軍は、第5親衛戦車軍団が1個旅団を犠牲にしてドイツ第11装甲師団スタックを後退させ、じりじりと前進。
第2ウクライナ正面軍は、包囲したドイツ軍2スタックを砲爆撃で混乱(DG)させた後、きっちり除去。別の場所でもうひと押ししても良かったが、補給もカツカツなので無理強いは止めておいた。
手番代わって後手ドイツ軍には、増援の第9SS、第10SS装甲師団が登場したものの、こちらも泥濘のため前線には到達できず。東方の部隊はじりじりと前線を下げつつあり、トラックや馬車がSP(補給ポイント)を後方へ避退させているが、ソ連軍も包囲網を閉じつつある今、いったいどこに置けば安全なのかよくわからない。とりあえず増援のSS装甲師団が十分に反撃できるよう、蓄えておかないと。
第5(4月8日)ターン。地表状態はまたも泥濘。天候は制限無し。イニシアチブ判定ではドイツ軍が勝ったが、先手を取るか、後手を取るか悩ましいところ。先手なら前ターンから続いてのダブルムーヴだが、ソ連軍に後手を渡し、次にダブルムーヴをされる危険性がある。と言ってソ連軍に先手を渡してしまうと、このまま包囲網をさらに閉ざされてしまう。ということで突破口を塞ぐためにも、増援の2個SS装甲師団を移動させるべく、ここは先手を選択。早速、ソ連軍先鋒部隊を爆撃で混乱させた後、2個SS装甲師団の先鋒スタックが攻撃を仕掛けたが、あいにくどちらも失敗。第9SS装甲師団は戦車大隊を失って後退。第10SS装甲師団に至っては、ダイス目が最悪で2ユニットを失うというていたらく。まあ、OCSはどんなに酷い戦闘結果でも2ステップ損失だけで済むからまだマシなのだが(攻撃側全滅なんて無い)。
後手ソ連軍、第1ウクライナ正面軍は、さらに突破口を拡張し包囲網を締め上げるため、第8親衛機械化軍団でProsukrovを攻撃し、守備する第509重戦車大隊ティーガー中隊を蹴散らしてこれを占領。第7親衛戦車軍団は、1個旅団を犠牲にしつつドイツ第6装甲師団の戦車大隊を除去し、さらに突破も得てドイツ第3装甲軍団司令部も襲ったがそこまでは除去できず。
そして第6(4月12日)ターン、地表判定はまたまた泥濘。4月中に3ターン続けて泥濘になるとゲーム強制終了となるため、今回のソロプレイもここまでとした。
とりあえず久しぶりのOCSだったが、第1ターンの天候を間違えてしまったため、ソ連軍の進撃がやや阻害されたかなと思うが、泥濘期間中の攻勢という雰囲気は味わえたし、失敗したとは言えドイツ軍の解囲攻撃もやれたので十分。
最大の収穫は、選択ルール4.2「ジャンセンの燃料」を試せたこと。これはイイ。たしかにOCSは補給に主眼を置いたシリーズだし、どの師団に燃料を入れるかという判断がシビアになるのはかまわないが、補給ばかりに頭を使いすぎたり、時間を取られたり、燃料不要で動ける徒歩移動力ユニットが妙に便利だったりという点もあった。しかしこのルールを入れると、もう少し気楽に機械化フォーメーションを動かせるようになるし、接敵せずに前進させるだけなら1T(トークン)で済むという消費量も、徒歩移動力ユニットとバランスが取れてきたように感じる。なんならこの選択ルール込みで、今までに触れたOCS作品をもう一回プレイしたいなとも思う。自分の中では、OCSの優先度もだいぶ下がっていたが、ちょっとまたモチベーションが上がったかも (5年前に買った「OCS:Hungarian Rhapsody」から付いていた選択ルールなんだから5年前に気づけよバカ)